特性概要:「やぶきた」×「やまとみどり」。摘採期はやぶきたと同じ、樹姿はやや直立で分枝多。株張は良。樹勢強く生育旺盛、極めて多収、耐病性が優れ、輪斑病に強、炭そ病にやや強、一般に耐寒性は強いが裂傷型凍害にやや弱い。煎茶品質はやぶきたと同等。清涼感がある。
登録年月日:昭62.8.7
登録番号:1388
品種登録者:茶業試験場
品種登録者の住所:静岡県榛原郡金谷町金谷2769
育成者の氏名:原田重雄 渡辺明 三ツ井稔 鳥屋尾忠之 塘二郎 増田清志 勝尾清 安間舜 武田善行 簗瀬好充
消滅日:H17.8.8

特性概要:「やぶきた」×「Cy225」。晩生品種。炭そ病抵抗性やや強。耐寒性の赤枯抵抗性強。製品は特有の香りを有し静岡県の山間地域に適する煎茶用品種。
登録年月日:昭62.8.7
登録番号:1387
品種登録者:静岡県
品種登録者の住所:静岡県静岡市追手町9番6号
育成者の氏名:大石貞男 日高保 倉貫幸ー 中村順行
消滅日:H17.8.8

特性概要:「安倍1号」の自然交雑実生園から優良実生を選抜して育成。萌芽期やや早、摘採期は早。「やぶきた」と比較して樹姿が開張型、株張が大、もち病抵抗性強。
登録年月日:昭61.7.11
登録番号:1025
品種登録者:佐藤光輝
品種登録者の住所:静岡県静岡市諸子沢594
育成者の氏名:佐藤光輝
消滅日:H8.7.12

特性概要:「やぶきた」の実生苗から選抜。緑茶用早生品種。「やぶきた」と比較して樹姿が開張型、芽数多、萌芽期が早く摘採期が早い。
登録年月日:昭60.7.18
登録番号:898
品種登録者:村松穂ー
品種登録者の住所:静岡県榛原郡榛原町坂部4401
育成者の氏名:村松穂ー
消滅日:H6.7.19

特性概要:在来種の自然交雑実生から選抜。耐寒性及び炭そ病抵抗性に優れた中生品種。「やぶきた」と比較して綱もち病、輪斑病に対し強い。
登録年月日:昭59.3.19
登録番号:511
品種登録者:山崎裕司
品種登録者の住所:静岡県静岡市俵峰314
育成者の氏名:山崎裕司
消滅日:H4.3.20

特性概要:「ゆたかみどり」×「茶本F1NN8」。「やぶきた」より6日前後遅い中晩生品種。樹姿は中間型、樹勢強、成葉は楕円形で緑色、耐病性強。多収で、煎茶としてやぶきたと異なった優雅な香気をもち品質優良。
登録年月日:昭58.10.29
登録番号:455
品種登録者:茶業試験場
品種登録者の住所:静岡県榛原郡金谷町2769
育成者の氏名:原田重雄 渡辺明 三ツ井稔 鳥屋尾忠之 塘二郎 増田清志 勝尾清 安間舜
消滅日:H13.10.30

特性概要:新葉の色は黄白色、一番茶の製品の外観は淡黄緑色。香気は爽快な清香がある。収量は「やぶきた」の90%
登録年月日:昭56.2.4
登録番号:71
品種登録者:井上十二生
品種登録者の住所:福岡県八女郡星野村16901
育成者の氏名:井上十二生
消滅日:H11.2.5

都府県における緑茶の奨励品種

埼玉 : やぶきた、さやまかおり、さやまみどり、ふくみどり、こまかげ、むさしかおり、おくむさし、ほくめい、さいのみどり

静岡 : やぶきた、おくひかり、さわみずか、かなやみどり、山の息吹、香駿、つゆひかり、おおいわせ、さやまかおり、やまかい

三重 : さやまかおり、おくみどり、みえ緑萌1号、みえうえじま、さえみどり、めいりょく(以上推奨品種)

京都:うじみどり、きょうみどり、やぶきた、あさひ、うじひかり、ごこう、おくみどり、さみどり、おぐらみどり

奈良:さやまかおり、やぶきた、めいりょく、おくみどり、やまとみどり

岡山:やぶきた、あさつゆ、かなやみどり、さやまかおり、おくみどり、おくゆたか(以上適応品種)

香川:やぶきた、めいりょく、かなやみどり、おくみどり(以上推奨品種)

福岡:やぶきた、あさつゆ、かなやみどり、やまかい、ごこう、おくみどり、おくゆたか、さみどり、さえみどり(以上推奨品種)

佐賀:おおいわせ、さえみどり、あさつゆ、やぶきた、おくゆたか、おくみどり

長崎:おおいわせ、やぶきた、おくゆたか、さえみどり、あさつゆ、めいりょく

熊本:やぶきた、おおいわせ、しゅんめい、さえみどり、さやまかおり、さきみどり、めいりょく、みなみかおり、かなやみどり、おくゆたか、おくみどり、ふうしゅん、みねかおり、みなみさやか、りょうふう(以上推奨品種)

大分:やぶきた、かなやみどり、あさつゆ、おくゆたか、おくみどり、さえみどり

宮崎:さえみどり、やぶきた、みねかおり、おくみどり、さきみどり、みやまかおり、ふうしゅん、みなみさやか、はるもえぎ

鹿児島:やぶきた、ゆたかみどり、くりたわせ、かなやみどり、おくみどり、あさつゆ、さえみどり、あさのか、やまとみどり

沖縄:やぶきた、ゆたかみどり、あさつゆ、さやまみどり

(社)日本茶業中央会調査 H18年度調査

茶農林54号
旧系統名:
種苗登録年:平成18年
来歴:さやまかおり×宮崎8号
分類:玉露用早生品種。
特徴:一番茶の萌芽期が「やぶきた」より5～6日、摘採期は3～4早い早生である。生葉収量は、「やぶきた」より多い。樹姿は中間型で、樹勢はやや強い。株張りはやぶきたより大きめ。委凋させると良好な花香を発生し、半発酵茶としても利用できる。

茶農林53号
旧系統名:
種苗登録年:平成18年
来歴:やぶきた×埼玉9号
分類:玉露用中生品種。
特徴:耐寒性の強い中生系統である。製茶品質は外観・内質ともに高いが摘採葉を委凋後製茶することにより特有の香りが発揚され、滋味もさらに高くなる。一番茶の摘採期は「やぶきた」より1日遅い中生である。