九州南部や島などでは四月上旬からはじまり、主な何値では一般に四月下旬〜五月上旬が一番茶最盛期となる。北限地域では五月中旬〜下旬にはじまるから、早い地方と晩い地方とでは、三〇〜四〇日以上も差がある。
摘採(3ページ)
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摘採回数
日本の茶産地では、九州、四国、東海地方の平坦地では最大年三回程度、多い所では四回もの摘採ができるが、北限付近や温暖地域でも標高の高い山間地などでは年二回の摘採にとどめている。近年は生産コストと市場価格の低下から温暖地域でも二回の摘採にとどめる傾向にある。覆下園の玉露やテン茶の原料については年一回の摘採に止めている。一年の中で第一回目の摘採を一番茶と称し、以下、二番茶、三番茶・・・と称している。
摘採開始の樹齢
一般的には、二年生苗を定植してから三年目からはじめて摘採できる。ちなみに、実生園ではあるが、陸羽の『茶経』にも三年目から摘むとされている。