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野草茶いろいろ(8ページ)

ゴーヤー茶

ツルレイシ、ニガウリ(ウリ科ツルレイシ属)
ゴーヤーという名前は名産地である沖縄の方言です。
ゴーヤーというと、あの独特の苦味を想像されますが、ゴーヤー茶に使用するのは、
その苦い果実の部分です。しかし、果実を乾燥させて焙煎すると苦味はなくなります。
和名は「ツルレイシ」
「ニガウリ」という呼び名が一般的ですが、これは中国表記の「苦瓜」が由来となって
います。害虫に強く、農薬や肥料をまかなくても順調に育ちます。

おもな成分:共役リノール酸、モモルテシン、チャランチン、ビタミンC、カロテン、
ミネラル、サポニン、ポリペプチド

グァバ茶

グァバ、バンジロウ(フトモモ科バンジロウ属)
夏場の成長がめざましく、葉は大きいもので20センチほどになります。
野草茶としては、葉と果実を乾燥させて使用し、漢方薬店では「蕃麗茶」の名前で
販売されています。

おもな成分:タンニン、ケルセチン、カリウム、ビタミンA・B1・C・E・U、カロテン、
食物繊維、鉄、リン、ナトリウム、カルシウム

 

 

ルイボスティー

ルイボス(マメ科アスパラトゥス属)
原産地の南アフリカ共和国の言葉で “ルイボス” は「赤い藪(やぶ)」を意味します。
植物学的には極めてめずらしいマメ科の針葉樹です。

おもな成分:フラボノイド、SOD様物質、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、タンニン
カリウム、鉄分、マンガン

ユーカリ茶

ユーカリ(フトモモ科ユーカリ属)
コアラの主食として有名です。
ユーカリの木は種類が多く、変種を含めると1000種類以上にのぼるといわれています。
しかし、コアラが食べるのは、その中でも10種類程度です。
ユーカリのアロマを焚きながら、ユーカリ茶を飲めばリラックスした環境ができるでしょう。

おもな成分:リン、糖質、カルシウム、カリウム、エラグ酸、シネオール、水溶性食物繊維、
粗タンパク、マグネシウム、セレニウム

 

ドクダミ茶

ドクダミ(ドクダミ科ドクダミ属)
毒を矯(た)める(矯正する)性質から 「毒矯み(どくだみ)」 と呼ばれるようになりました。
ややクセがあります。

おもな成分:クエルシトリン、イソクエルシトリン、カリウム、デカノイル・アセトアルデヒト
葉緑素、

トウモロコシ茶

トウモロコシ(イネ科トウモロコシ属)
地方によっては、“トウキビ” や “モロコシ” などと呼ばれています。
米、小麦と並ぶ世界三大穀物のトウモロコシ。
乾燥させた果実を煎ったものをお茶とするのが一般的です。

おもな成分:カリウム、リノール酸、リン、食物繊維、鉄分、糖分、ビタミンB1、ビタミンE

 

 

ソバ茶

ソバ(タデ科ソバ属)
イネよりも生命力が強く、寒い地方や痩せた土地でも栽培できることから、救荒作物
として重宝されてきました。
7月~8月に収穫する夏ソバと、10月に収穫する秋ソバがあります。
特に、10月に収穫される  「秋ソバ」 は 「新ソバ」 と呼ばれ栄養価が高く、食用としても
野草茶としても人気があります。
近年、ソバ茶の原料としてダッタンソバに高い注目が集まっています。
ダッタンソバは、普通のソバに比べて “ルチン、ケルセチン” が80~100倍多く含んで
います。

おもな成分:ルチン、トリプトファン、リジン、ケルセチン、シス・ウンベル酸、カリウム、リン、
ビタミンB

 

クミスクチン茶

クミスクチン(シソ科ネコノヒゲ属)
ウコン茶、グァバ茶とともに 「沖縄三大薬草」 と呼ばれています。
クミスクチンはマレー語で 「ネコのヒゲ」 を意味します。
初夏から夏にかけて、白い小さな花を咲かせます。突き出たおしべがヒゲに見えたことが
由来のようです。生薬名は 「猫髭草(びょうしゅうそう)」です。

おもな成分:カリウム、オルソシフォニン、ロズマリン酸、セキステルペン類、ヘキソース、
サポニンペントース、グルクロン酸、ミオイニシトール

クチナシ茶

クチナシ(アカネ科クチナシ属)
クチナシという名前の由来は、諸説ありますが、熟しても果実が割れないことから
「口無し」 と呼ばれるようになったという説があります。
果実は厚生労働省に認可された生薬です。生薬名を「山梔子 (さんしし)」といい
外用にも用いられます。

おもな成分:ゲニポサイド、クロチン、フラボノイド、脂肪油、

ギャバロン茶

1986年に農林水産省の茶業試験場で誕生しました。
主成分である “ギャバ” と半発酵茶であるウーロン茶の “ロン”から、ギャバロン茶
と命名されました。

おもな成分:ガンマ・アミノ酪酸(ギャバ)、ビタミンC、アラニン、カテキン、カフェイン

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