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野草茶の種類(3ページ)

イカリソウ茶

イカリソウ  (メギ科イカリソウ属)

船の錨(イカリ )に似た形の淡紫色や白色の花を咲かせます。
草丈は30~40cmで、東北地方以南、太平洋側の山地の木陰に自生する植物です。

おもな成分:エピメジン、イカリイン、マグノフロリン

ユズ茶

ユズ  (ミカン科ミカン属)

奈良時代に中国から朝鮮を経て日本に伝わったとされています。
料理のアクセントに使われたり、お菓子の材料として使われています。
冬至の日に、お風呂にユズの果実を浮かべたユズ湯に入ると一年中風邪をひかないといわれ、日本の文化にかかせない植物です。

おもな成分:ビタミンC、有機酸(クエン酸、リンゴ酸など)、ビタミンE、フラボノイド、ペクチン

ハトムギ茶

ハトムギ(イネ科ジュズダマ属)

皮を剥いた種子を 薏苡仁(よくいにん)と呼びます。
独特の香りもクセもない為、飲みやすく、温めても冷やしても美味しくいただけます。

おもな成分:食物繊維、カリウム、鉄分、ナイアシン、コイクセラノイド、ビタミンB1 ・ B2

ハイビスカス茶

ハイビスカス (アオイ科フヨウ属)

南国を象徴する花で、黄色、赤、ピンクなどカラフルな花を咲かせます。
食用の花の “萼(ガク)” を乾燥させたものがハーブティーに用いられます。

おもな成分:ビタミンC、クエン酸、カリウム、ハイビスカス酸

ザクロ茶

ザクロ (ザクロ科ザクロ属)

落葉小高木で、初夏に鮮紅色の花をつけます。
多くの品種があり、一般的な赤身ザクロ、ほかに、白い水晶ザクロや、果肉が黒いザクロなどがあります。
樹皮や根皮、果皮を乾燥させたものが使われます。

おもな成分:エス トロン、エス トラジオール、カリウム、クエン酸、リンゴ酸、ビタミンB1 ・ B2 ・ タンニン、アントシアニン、カルシウム

カワラケツメイ茶

カワラケツメイ (マメ科カワラケツメイ属)

日本各地に自生する一年草で河原に多いことからこの名がつけられました。
種子だけを利用する場合もありますが、一般的には葉や茎など地上部分のすべてを乾燥させてお茶とします。

おもな成分:アントラキノン誘導体、フラボノール類

ナズナ茶

ナズナ(アブラナ科ナズナ属)

田畑、あぜ道に自生しており、果実の形が三味線のバチに似ていることから、“ペンペングサ” とも呼ばれています。
春の七草のひとつとして知られるナズナは、古くから食用や薬用として利用されてきました。

おもな成分:サポニン、カリウム、コリン、スマール酸、ジオスミン、ビタミンC ・ K、カロテン、カルシウム、葉酸

マテ茶

イレクス  ・パラグアイエンシス (モチノキ科モチノキ属)

南米人の人々の暮らしに欠かせないお茶といえばマテ茶。
現地では “飲むサラダ” などと呼ばれているほど栄養成分が豊富なお茶といわれています。
アンデス地方では、マテ壷(容器)とボンビージャ(金属製のス トロー)を使って複数人で回し飲みをするといった独特のお茶文化もあります。
これは、“友情のしるし” の大切な儀式として、今も続けられているようです。

おもな成分:鉄分、カルシウム、マグネシウム、ビタミン、マテイン、カリウム、葉緑素

プアール茶

チャノキ (ツバキ科ツバキ属)

プアール茶は、中国の “黒茶” と呼ばれるお茶の一種です。
プーアール茶、またはプーアル茶と呼ぶ人もいます。
茶葉に熱を加えて酸化酵素の働きを止め、後で発酵させる製法です。
また、自然にゆっくり発酵させた “生茶” と、 コウジ菌を入れて発酵させた “熟茶” の二種類があります。
時間がたつほど、まろやかで美味しくなり、古いものほど高級でヴィンテージもののように扱われ驚愕の値段がつくこともしばしばあります。
茶葉は、丸くつぶれた形の餅茶(ヘイチャ)、レンガ状に固めた磚茶(タンチャ)、お椀型の沱茶(トウチャ)、などがあります。

おもな成分:リパーゼ、カテキン(熟成茶重合カテキン)、必須アミノ酸、メチオニン、鉄分

ハスの葉茶

ハス (スイレン科ハス属)

沼地や水田などで淡紅色や白色の大きく美しい花を咲かせるハス。
ハスの葉茶は、「荷葉(かよう)」 とよばれるハスの葉を乾燥させたものを茶葉として使用します。
世界三大美人の一人とされている楊貴妃が美容のために愛飲したお茶としても有名です。

おもな成分:アルカロイド、フラボノイド、ビタミンC ・B12、ミネラル、葉緑素

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