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野草茶の種類(4ページ)

タンポポ茶

タンポポ(キク科タンポポ属)

春になると道ばたなどに咲きます。
昔から身近な薬草として親しまれてきた植物です。
全草が食用としてできますが、とくに根の部分は漢方薬としても利用されています。
乾燥させた根は生薬で 「蒲公英根」といいます。

おもな成分:イヌリン、タラキサシン、コリン、カリウム、ビタミン類

ガルシニア茶

ガルシニア・カンボジア(オトギリソウ科フクギ属)

正式名を 「ガルシニア・カンボジア」といい、インドや東南アジアに生育する果樹です。
黄色や赤みがかかったオレンジ大の果実は柑橘系に似た酸味を持ち、熱したものはそのまま食べられます。

おもな成分:ヒドロキシクエン酸

マタタビ茶

マタタビ(マタタビ科マタタビ属)

国内の山地や緑林に見られる蔓性の植物です。
ネコ科の動物がその臭いを嗅ぐと興奮のあまり骨抜きになってしまうことで有名な野草です。
人間に対してはそのような作用はありません。

おもな成分:アクチニジン、マタタビオール、マタタビ酸、ポリガモール、ビタミンC

ベニバナ茶

ベニバナ(キク科ベニバナ属)

美しいオレンジ色が目を惹きます。
原料となるベニバナは 「サンフラワー」 とも呼ばれ、花弁はハーブティーの原料としても利用されます。
日本では、古くから染料や油などの原料にも使用されています。

おもな成分:ビタミンE、リグナン、サフロミン、カルコン、植物ステロール

ハコベ茶

ハコベ(ナデシコ科ハコベ属)

川岸、畑、道端などのいたるところに自生するナデシコ科の越年草です。
春の七草のひとつとして有名な野草です。
みそ汁やおひたし、和え物、天ぷらなどで美味しく食べられます。
地上部の茎と葉を摘み、天日干しすると、ハコベ茶の茶葉として利用できます。

おもな成分:カルシウム、鉄分、葉緑素、タンパク質、サポニン

ギムネマ茶

ギムネマ・シルベスタ(ガガイモ科ホウライアオカズラ属)

インドや東南アジアに自生する、「ギムネマ・シルベスタ」 という植物の葉が使用されています。
ヒンドゥー語で 「砂糖壊し」 という異名を持ちます。ギムネマ・シルベスタの葉に含まれる、ギムネマ酸の働きにより、甘みを感じる舌の感覚が一時的に麻痺し、甘さを感じなくなることからこう呼ばれているそうです。

おもな成分:ギムネマ酸

アマ茶

アマチャ(ユキノシタ科アジサイ属)

生薬名を 「甘茶」 と言います。茶葉を煎じて飲むと甘いお茶となることからこの名前がつきました。
生の葉に甘みはありませんが、ゆっくり自然乾燥させると、砂糖の1000倍もの甘みが出るといわれています。
砂糖が普及するまでは甘味料として重宝されてきました。

おもな成分:フィロズルチン、タンニン、ミネラル、フラボノイド

ハブ茶

エビスグサ(マメ科カワラケツメイ属)

マメ科の一年草であるエビスグサの種子からつくられます。
漢方ではこの種子のことを 「決明子(ケツメイシ)」 と呼びます。
日本では、「ハブ(マムシ)の毒」 にも効くとされたことから、ハブ茶と呼ばれるようになりました。

おもな成分:アントラキノン誘導体、ビタミンA

 

ニンジン茶

ニンジン(セリ科ニンジン属)

緑黄色野菜の代表的存在のニンジン。
ニンジン茶には一般的に根が使用されますが、葉や茎を使用するものもあります。

おもな成分:βカロテン、αカロテン、ペクチン、サポニン、ポリフェノール、ビタミンC

ゴボウ茶

ゴボウ(キク科ゴボウ属)

ヨーロッパから中国北東部にかけて広く自生するキク科の多年草です。
根を食用としているのは、日本と韓国だけのようです。
漢方薬では、根は使われず、「牛蒡子(ごぼうし)」 と呼ばれる種子や葉を乾燥させて使用します。

おもな成分:食物繊維、リン、カリウム、アルギニン、アスパラギン酸

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