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新茶のお茶摘み体験・・・五和小3年生(3年プロジェクト)Part3

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笑顔配達人☆和茶倶楽部なごみです。

昨日、五和小学校3年生を招いて、和茶倶楽部の製造部実験茶園にて新茶のお茶摘み体験をしました。

2年半前に当時3年生だった(現在6年生)子供たちとともに植えた新しい品種「金谷いぶき」。
その記念すべき茶園の新芽を後輩たちが摘みました。

これから1年間お茶の勉強を総合学習の中でやっていく3年生。
「お茶博士をめざして!」というテーマのもと、これから1年、お茶ができるまでの過程や効能、淹れ方、歴史、手もみ体験などを学ぶのです。
その先陣をきって、私たちMS会(新品種の開発栽培販売を行う会)の茶摘みイベントがやれたのは、とてもうれしいことです。

思えば、MS会発足は、今から7年程前。
地元に新しい品種を作ろう!と、品種の選抜を始めたのは、15年以上前になります。
約1000本の中から、第1選抜、第2選抜、第3と選抜していき、品質の良い茶の樹を徐々に選抜して行きました。
最初は、民間の育種家「平成の杉山彦三郎」こと:水野昭南氏が行っていましたが、国立野菜茶業試験場の先生方にもご協力を仰ぎながら、次第にこの和が広がって行きました。
そんな中、熱い農家の方々のご協力を得てMS会が本格始動しました。

私たち和茶倶楽部の製造工場も、金谷に新しい風を起こしたいと、研究茶園を作りました。
3年前のことです。

新しい品種を植えて成園に育つまでは、約7年。長い年月がかかります。
その間、海ものとも山のものともわからない、新しい品種を育てて行くのは、茶農家にとっては一時的な減収にもなり、難しい選択でもありますので、なかなかのTea Crazyぶりです。(笑)

昨日は、その研究茶園にて、2年半前に当時の3年生(現6年生)が植栽した、新品種「金谷いぶき」の新芽を後輩たち現3年生が摘みました。

単に、新茶の茶摘みならば、どこでもやっていることですが、自分たちの先輩が植えた苗をその後輩たちが摘む・・・というのは、なかなかない貴重な体験です。

子供たちに、お茶の町に生まれた事を、誇りに思って欲しい。
子供たちが、やがて、地元から育ち、外の世界へ出て行った時に、心の原風景となるように!
・・・・・という思いの元、このプロジェクトを始めたのは3年前の事です。

それが、やがて、お茶の街をささえる原動力となってくれるのでは?
という願いも、実は込めています。

正直、ず~と先の話で、次世代の実現を思い描いていたりします。

続きは Part4へ

Special Thanx
Shonan Mizuno, Kawamura Family, Katayama Family, Teruko Sakuta,
Dr.Nakagawa, Dr.Fuchinoe、Dr.Tomita, JA Oigawa, Matsuda(Shimada City Hall)
Kanes seicha, Wachaclub,

※MS会
新品種を育種選抜した水野氏を中心として、水野氏に賛同した生産家、仕上げ工場、販売者までのグループ。
M・・・幻の品種と言われる、摩利支(まりし)のM。「やえほ」の自然交雑の中から選抜された実生の極早生品種。アミノ酸多し。現在では後継者がなく作られていないと言われている。ただし、未確認ではあるが、栽培が再開されたのでは?という話も聞く。
S・・・さやまかおりのS。「やぶきた」の自然交雑の中から選抜された実生の品種。埼玉県茶業試験場にて育成。香気が強い。
水野昭南氏の頭文字でもある。
「金谷いぶき」は、さやまかおりと摩利支の交配、選抜したもの。

※水野昭南氏
平成の杉山彦三郎との呼び名を持つ。
40年近くの長き渡り、島田市(旧金谷町)の茶業に関わり、民間にて新品種の育種に携わる。
お茶以外にも、園芸・野菜・果物などの育種を行い、民間の農業研究家として知られる。
2010年世界緑茶コンテストにて、新品種の育種の実績により、O-CHAパイオニア賞(優れた茶研究者に贈られるもの)を受賞。

※杉山彦三郎
緑茶品種の王様と言われる「やぶきた」を選抜した人

金谷いぶき 極早生品種
http://www.wachaclub.com/dictionary/archives/5559
特性概要:「さやまかおり」に「摩利支」を交配し、選抜したものであり、摘採期の茶芽の芽数は多、新葉の形は長楕円、製品の全窒素成分は多、アミノ酸は多、カフェイン成分は中、タンニン成分は中。萌芽期は極早、摘採期は極早、収量性(成木)は、多である。
登録年月日:平21.3.19
登録番号:17960
品種登録者:静岡県
品種登録者の住所:静岡県島田市番生寺700
育成者の氏名:水野昭南