■新茶期に寄せて・・・ご挨拶 製造部社長 小松
昭和三十二年の創業以来、一貫して引き継がれて来たのは『美味しいお茶づくり』です。
お茶の特徴は形・色・香・味に別けられ、
専門用語では、形状(けいじょう)・色択(しきたく)・香気(こうき)・滋味(じみ)と呼ばれます。
弊社はこの中で特に味・滋味に重きを置き、他の特徴が幾ら優れていても滋味を最優先して原料を選んでおります。
代々言い伝えられてきた言葉に『お茶は見るものではなく飲むもの』
この言葉を実践し、お客様にご満足頂くには、非常に高い技術が必要になります。
お茶を審査する能力です。
この能力はもって生まれたものというより、日々の積み重ねにより習得する技術です。
お陰様で弊社は先代、先々代からその高い技術を継承し、私と工場長が茶審査技術競技会にて六段位を取得、
近年では、農林水産大臣賞や静岡県知事賞などの数々の賞も頂くことができました。
また、日本で初めて設立された日本茶鑑定士協会の日本茶鑑定士の称号も頂戴いたしました。
この五十七年間代々培った心と技、これは何物にも代えがたい宝であります。
会長や今まで支えて頂いた方々に深く感謝しいたすとともに、何よりも長い間ご愛顧いただいております
お客様があってからこそと、心から御礼申し上げたいと思います。
日本茶を急須で飲む方が少なくなっていると言われ、日本人のお茶離れが叫ばれる昨今ですが、
今後も変わることなく、お客様に喜ばれる美味しいお茶づくりを目指し日々精進を重ねて参ります。
最後に、今年も弊社契約茶園では新茶が順調に育っています。
皆様に美味しい新茶をお届けできることをお約束してご挨拶とさせて頂きます。
新茶のご注文、スタッフ一同心からお待ち申し上げております。
■ごあいさつ ・・・・製造部 会長 鈴木
今年も新茶シーズンの幕開けとなりました。
何年経っても、この時期は私にとって胸躍る季節です。
既に、会社での仕事は子供達に任せてはいますが、この気持ちだけは今でも二十代のあの頃と変わりありません。
家内と二人で手作業から始まり、一人のお客様から、十人のお客様へ、
そして何千何万人ものお客様へとご愛顧頂き、ご指導を賜り今日を迎える事が出来ました。
本当にお客様、お一人、お一人に言い尽くせないほどの感謝の気持ちで一杯でございます。
私達もお陰をもちまして、来年は金婚式を迎えるほどの歳になりました。
今では二人であの時のお客様はお元気だろうか、又、遠くからご来店の仲睦まじいお二人はご健在だろうか等々、
機会あるごとに昔を思い出します。
私も身体の動くかぎり、お客様の『よろこび』を大切に尽くしてまいりたいと思います。
どうぞ、末永くお引き立て下さいます様御願い申し上げます。